もとより歳をとらないマンガの登場人物に誕生日があるというのは何かとやっかいで、それが何年にもわたって放送されるような人気作品ともなると、毎年やってくる誕生日というのは非常に面倒な問題なのであります。去年も今年も来年も、何度お誕生日を祝ってもハットリくんは永遠に10歳……はて?そう言えば誕生日って祝ってたっけ?
というわけで、忍者ハットリくん全694話の中から、5月5日近辺の放送タイトルをチェックしてみました。
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こうしてみると5月5日近辺の放送回8本のうち7本は子供の日とは関係のない通常回、5日当日に放送があった1982年の180話も直接的には子供の日とは関係のない話でした。1983年5月2日の423話は唯一の子供の日ネタですが、話の途中で子供の日を迎えてもハットリくんの誕生日は完全スルー、話題としても全く触れられていないのです。祝ってない、祝ってないよ誕生日!
そうなると、5月5日がハットリカンゾウの誕生日ということが俄然あやしく思えてきます。ハットリくんの弟、ハットリシンゾウの誕生日は3月3日ですが、こちらもひな祭りネタはあっても誕生日が祝われたことはありません。さらにツバメちゃんの誕生日の7月7日というのも設定があるだけでお祝い話がありません。設定があるのに祝われた形跡がない、また3人揃ってゾロ目の誕生日と言うのもなんだか不自然な感じがしてきます。一方、犬の獅子丸や甲賀のケムマキ影千代には誕生日の設定がありません。そもそも忍者がプロフィールを公開してること自体がおかしいわけで、つまり、これは本当に誕生日なのか不明ということなのかも?もしかしてもしかすると、世を忍ぶ仮の姿、偽のプロフィールである可能性が高いと言えるのではないでしょうか!?
となると、毎年ケーキでお祝いしていたあの頃の私の立場は?…まあ、ケーキ美味かったからいいんですけど……。
アニメや漫画の登場人物に普通に誕生日が設定されるようになったのはいつ頃からなのか、ふと思った疑問からハットリくんの誕生日に絡めて一本ぶちあげてみました。以上の考察は全て私の妄想なのでくれぐれも本気になさいませんように!
ともあれ、ハットリくんお誕生日おめでとう!!